暑さを乗り切るために欠かせないエアコン。

そして蒸し暑いときは「除湿」モードと「冷房」モードのどちらを使うか迷うもの。

いずれも室内を快適な環境にするとはいえ、「除湿」と「冷房」ではどちらが

電気代が安いのだろうか。

東京電力は09年に「除湿」と「冷房」について、アンケート調査を行い、

『エアコンの「冷房」と「除湿」の上手な使い方』について発表している。

調査結果によると、ジメジメした蒸し暑いときに、除湿を行っている人は60%に上り、

除湿方法の1位は「エアコン(45%)」だった。

また、「除湿」と「冷房」を使い分けている人は約半数で、ジメジメして蒸し暑いときは

約60%の人が「除湿」を選択している。

その中で「ほとんど除湿モードにしている」と回答した人は、

その理由を「除湿の方が、湿気がとれると思うから(62.1%)」

「除湿の方が冷えすぎないから(65.5%)」

「電気代が安いと思うから(32.8%)」

「冷房はあまり湿気がとれないと思うから(22.4%)」と回答している。

そこで、「冷房」モードの除湿量や「除湿」モードのコストについて、

一部で正しい知識を持っていないケースがみられたとして「冷房」と「除湿」の違いや、

エアコンの上手な使い方を紹介します。

そもそも「除湿」は、できるだけ温度を下げずに湿度を下げることを目的としており、

実は除湿量は「除湿」より「冷房」の方が多いという。

また、除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があり、電気料金は

「弱冷房除湿<冷房<再熱除湿」と高くなり、使用しているエアコンによっては

「除湿」より「冷房」の方が省エネになる場合もあるという。

まずは、使用しているエアコンの機能をチェックすることが大切。

状況やニーズに合わせてモードの使い分けを行えば、

快適性と省エネ性がアップすると説明している。

インターネット上では「少し高めの設定温度+扇風機で送風、

この組み合わせが体感気温的にも電気代的にも最強」

「一昔前の弱冷房方式なら、逆に普通の冷房より電気は安いが、除湿効果が弱い。

最近の再燃方式は、除湿効果が高いが冷房より電気代がかかる。

しかし、最近のエアコンは省電力化が進んでいるので、気にするほどの差はない。」

といった声もあります。

エアコンは1℃の変化で電気代が10%も変化するともいわれています。

電気代が気になる場合は、まず温度設定を少し上げましょう。

また、エアコンを効率的に使うポイントとして、いかに室内の気温を

逃がさなようにすることも大切です。

室内でもっとも熱の出入りが激しいのが窓であり、エアコン使用時は、

暖房、冷房に関わらずカーテンやブラインドを使うことも効果的です。

一方、夏場は外気との気温差マイナス5~6度が目安となる。

夏場で外気が32、3度なら、設定温度は26~28度が適温。

人間は5~6度までの温度差であれば適応できるが、

それ以上になると体への負担も大きくなる。

体にやさしい設定が、省エネにつながります。