日本で初めてのクリスマスは、

1552年に現在の山口県周防において

宣教師たちが日本人信徒を招いてのミサでした。

しかし、その後江戸時代に幕府がキリスト教を徹底的に弾圧したことから、

明治のはじめまでまったく受け入れられることはありませんでした。

日本でクリスマスが受け入れられたのは、

1900年に明治屋が銀座に進出し、そのころからクリスマス

商戦が始まったことが大きな契機でした。

大正時代になると、児童向け雑誌や少女雑誌の十二月号には、

表紙をはじめとしてクリスマスにまつわる話や挿絵がたくさん導入されました。

現代の日本では、クリスマスは年中行事として定着しました。

商業施設では早いところは11月上旬から

クリスマスツリーが飾られ、クリスマスセール等が行われます。

店内にはクリスマスソングが流れ、

洋菓子店ではクリスマスケーキが販売されます。

街中では街路樹に豆電球が飾り付けられます(イルミネーション)。

庭のある家庭では、庭木などに電飾を施すこともあります。

商業施設などの場合、12月24日のクリスマス・イブに

イベントなどを開くことがあります。

キリスト教が盛んな欧米諸国では、

12月26日にプレゼントを開封するボクシング・デーなどもあり、

1月6日までをクリスマス期間ともして

いるのに対して、日本では12月25日を過ぎるとクリスマスの

飾りが一転して門松などの正月飾り

(日本の神道式)に付け替えられたり、

小売店などでも正月準備の商品の陳列・販売が中心となり、

BGMも「お正月」が流れる、という点が特異ですね。

明日からは、お正月に向けて残りわずか、頑張りましょう。