- 2013.04.17
古民家の種類
温暖な地域の農家住宅や寒冷地や
山地の養蚕(ようさん)を営む兼業農家など
各地で民家のつくりは実にたようであるが
各地域の特徴を見ていく時に
民家の特徴が表われやすいのが
屋根の形ですね
岩手県南部地方の曲屋(まがりや)は
通常別に立てる馬小屋を母屋の一部に
組み込んだものでL字の配置になっている
建物が多いですね
山形は、高八方造りといわれるものがあり
これは採光と通風のために屋根に高窓が設けられている
北関東は切り落とし造りと呼ばれる屋根の
正面中央に切り取って窓にした様式が多く
高八方造りと同じく養蚕(ようさん)が屋根裏で
行われていた為です
栃木県那須塩原市(旧塩原町)にも
昔、養蚕をしていた民家がありました
長野の本棟造りは茅葺屋根でなく
板葺き、切り妻の妻入り形式の屋根を持ち
勾配が緩く石置き屋根で妻の正面に破風を設け
棟には雀おどしと呼ばれる装飾板が付けられていました
それぞれが、必要に迫られて時代と生活の多様化で生み出された形です
先人の知恵で、地域に特化した建物にしたのでしょう