一部の悪質なリフォーム事業者の訪問販売によるトラブルが最近目立っています。

 このページでは、悪質な訪問販売の手口や誘い方で多いケースをご紹介します。

特に悪質事業者は、お年寄りだけで暮らす家を狙うケースが多いようです。

身内の方からも、おじいちゃんやおばあちゃんへアドバイスしてあげてください。

 悪質事業者おことわり

トラブル時の基本知識

訪問販売による契約は解除(クーリング・オフ)できます!

訪問販売による自宅での契約は、契約から8日間以内なら、

契約を解除(クーリング・オフ)できます。(特定商取引法)

※ 工事に着手すると、契約解除の手続きが複雑になります。

万が一契約してもクーリング・オフ期間中は工事に着手させないようにしましょう。

強引な契約は消費者契約法によって取り消すことができます!

長時間におよぶ居座り等強引な勧誘などの場合には、

消費者契約法によって契約を取り消すことが可能です。

怪しいと思ったら、契約前に必ずご相談を!

公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター 

電話0570-016-100(住まいるダイヤル)

家に訪れるきっかけは?

Case1 無料でお宅を○○診断させていただきます!

耐震診断や屋根・外壁などの劣化診断、またはシロアリなどの防蟻予防診断など、

住まいの無料診断を口実としたさまざまな訪問があります。

タダより高いものはない。「無料」という言い方には特に気をつけましょう。

Case2 ご近所で工事をさせていただいています!

ご近所での住宅工事に際して、あいさつと称して近づく手口です。

「ご近所とはどのお宅ですか?」の一言で切り替えすことも大切ですが、

あいさつ以外の話題を切り出す訪問者は疑ってかかった方が良さそうです。

Case3 たいへんですよ。お宅の外壁にひびが入っています!

外からみて判断できそうな屋根や外壁、基礎などのひび割れや劣化、

雨漏りや水漏れなどを指摘して訪れるケースです。

 屋根にあがりわざと瓦をずらすなど、悪質な行為を行う事業者もいるようなので、

その場の受け入れは禁物です。

狙われやすい家って?

Case1 古くて傷みがありそうな一戸建ての家

古くて傷みがありそうな一戸建ての家などが狙われやすい傾向にあります。

訪問を受けた場合は、家をつくった大工さんに相談するなど、

ご自身の家のことをよくわかっている人にまず確認してください。

Case2 子どもたちが出たあとの老夫婦や老人一人暮らしの家

悪質事業者は表札や洗濯物、また庭の状況を見ながら

どのような人が暮らしているかを確認してから訪問してきます。

 特に高齢者の方々だけで暮らしていたり、

障害者の方がいる家を狙う傾向がありますので、

身内の方は事前にアドバイスしてあげてください。

目をつけるポイントは?

Case1 外からチェックできる屋根や外壁、基礎や土台など

外から判断しやすい屋根や外壁、基礎や土台に目をつけるケースが多いようです。

「屋根の瓦がずれていますよ」などの指摘を口実に、

知らない業者から突然の訪問を受けた場合は、充分に気をつけてください。

Case2 家の人も気づかない床下や天井裏など

業者を家にあげてしまったあとに、点検と称してふだん家の人も見ない

床下や天井裏をのぞき、住まいの欠陥を指摘することも多いようです。

対応の基本は鵜呑みにしないこと。第三者への相談や報告がまず優先です。

Case3 集合住宅に多いのは、階下に迷惑がかかりそうな水まわりスペースなど

一戸建ての家に限らずマンションといった集合住宅も悪質事業者に狙われています。

集合住宅の場合は、階下に迷惑がかかりそうな風呂場やトイレといった水まわりスペース。

「すぐに直さなければ階下に迷惑がかかりますよ」の一言には充分用心ください。

誘う手口は?

Case1 今日中にご契約いただければ、工事費を半額にいたします!

悪質事業者のセールストークは「高額なサービス」。特に4~500万円の

工事費を半額にするといった100万円単位のサービスを平気で伝えてきます。

 そしてその条件は「今日中の契約」といった契約を急がせる非常識なもの。

高額なサービスほど不自然であると疑ってください。

Case2 モニターになっていただければ、たくさんのサービスをさせていただきます!

製品の購入動機や施工後の使い勝手などを報告してもらうモニター(被験者)になることを条件に、

たくさんのサービスを提供したがる手口も多く見られます。

 ”モニター”とはさもそれらしい言い方ですが、

たくさんのサービスは疑ってください。

Case3 ○○サービスですが、○○企業の製品でリフォームしませんか?

だれもが知っている大手企業の製品をすすめる大手企業と同じような名前の会社で、

信用させ騙す手口も見受けられます。 名前が同じようだからと安心せずに、

同じ製品を扱う他の業者から見積りをとるなど、

契約の準備は怠らないようにしてください。

Case4 介護保険を使って、タダでバリアフリーの家にできます!

高齢者の方々を対象に、介護保険を適用してタダでリフォームができると口にする

悪質事業者も目立っています。

 介護保険を使い住宅をリフォームするにはルールがあります。

工事費の1割が自己負担、保険の支給は18万円までです。

 また保険支給の対象工事種別が定められていますので、

まずはケアマネージャーなどの専門家にご相談下さい。

悪質業者ってどんな対応なの?

Case1 やさしい言葉づかいで、お年寄りの話をよく聞いてくれる

悪質なことを考えている人ほど、やさしい物腰の場合が多いようです。

特に悪質事業者はお年寄りの方の話をよく聞いてくれるようです。

高額な工事に絡む話をすすめる時は、気をゆるさずにきちんとした

対応ができる身内の方などに同席してもらうことをおすすめします。

Case2 ことわっても何度もしつこく足をはこんでくる

一度断られても悪質業者は何度でも足をはこぶことが多いようです。

特に高齢者の方はそのような場合に、しかたなく契約してしまいがちです。

あまりに強引な勧誘等による契約は、消費者契約法により取り消すことも可能ですが、

毅然とした態度をとりましょう。

Case3 契約をするまで、何時間でも居座る

悪質事業者にとって契約することは一番の目的です。そのため契約してもらうまで

粘り強く何時間でも居座ることもあります。 万が一契約してしまった場合でも、

契約の解除(クーリング・オフ)は法律で認められるケースもありますが、

悪質事業者が引き下がらない時は、身近な人(場合によっては警察)に連絡してください。

Case4 契約後すぐに工事をしたがる

悪質事業者は契約後すぐに工事をしたがるものです。はやく解体し工事に着手することで、

契約者を逃げ場のない状況に追い込みたいから。家をよく見ていないのに、

また設計や施工の説明をきちんとしていないうちに、工事に取りかかる業者には”待った!”をかけることも必要です。

Case5 契約後に次々と別工事をすすめる

契約後または工事中に、次々と別の工事を勧める悪質事業者も多いようです。

別の工事が本当に必要なものか、よく判断してから決めましょう。

自分で判断が出来ない時は身内の人や近所の人に相談してみましょう。