断熱性の高い家のもつ利点として良くあげられるのは、光熱費を削減できる事です。

ですが他にも断熱には、いろんな役割があるのです。まず断熱性に優れた住宅は、

家の中の温度がそれぞれ近いものになっていきます。暖房を付けた個室だけではなく、

家全体が寒くなりにいので、ヒートショックの予防にもなります。

また、断熱材に断熱性があるのは当然ですが、断熱のみの機能しかないわけでは

ありません。製品によって機能には差がありますが、断熱材はまず防音性があります。

外から音が入ってこないようにするには、音を吸収させることが大事ですから、

この断熱材はその役割を持つものなのです。もちろん壁との組み合わせなども絡んで

防音性能は異なりますが、防音の効果があります。防音性のない断熱材はありません。

これが、断熱材の隠れた機能のひとつです。

この防音性は当然のものとして、他にも様々な役割を持った高機能な断熱材もあります。

例えば、調湿性に優れた断熱材は、結露の発生を抑える効果を持っています。

室内も壁面内も結露が起きにくく、結果的にダニやカビの発生率が下がる事になります。

また、防火・耐熱性に優れた断熱材なら、いざ火事となってしまった場合、

周囲への延焼を抑え、周囲からの延焼もその影響を小さくできる事になります。

このように、最近の断熱材は、複数の機能を併せ持っているのが普通となりました。

断熱材を選ぶには、断熱材の断熱効果、以外の機能も見ておいた方がいいかも

知れませんね。