住まいのカビとはどんなものか?

壁や浴室に現れるクロカビ。このカビの「元」はどこから来るのでしょう。

このクロカビの真菌は、屋外や空気中に存在します。

ですから、真菌が家の中に入りこまないようにするのは無理なわけです。

完全に殺菌したと思っても、またカビが発生するのは、カビを殺し切れていないか、

空気中の新たな菌種が再び現れてしまうからなのです。

そうして空気中を漂うクロカビの菌種が、ごみや垢などの栄養を見つけて付着し、

私たちの目に見えるクロカビに成長するのです。ここが実は重要なポイントです。

カビが育つのに必要なのは、湿度、温度の環境以外にも栄養が必要だということです。

カビは植物と違って、光合成ができません。ですから、湿度や温度が快適であっても、

栄養となるものがなければ成長はできないのです。

つまり、ごみや埃、垢や石鹸カスがなければカビは増えることはないのです。

カビの予防には、換気が最も効果的と言われていますが、

栄養を与えない事もかなり重要な要素です。

問題なのは掃除できない場所です。空気に混じっている埃もカビの栄養源ですから、

この場合は空気清浄器でカビが増えるのを防げます。

しかし、空気清浄機の中でカビが発生していたら逆効果です。

室内にまき散らかされ、体内に入ってしまいます。

また、カビは、浴室や洗面所などの水周り、結露が発生しやすい窓の周囲や、

断熱材を入れた壁だけに発生するわけでもありません。

健康に大きく影響してくるのが、エアコンのカビです。

エアコン内部に発生したカビは、風に乗って室内にまき散らかされ、

体内に入ってしまいます。定期的にエアコン内の掃除を致しましょう!!