しとしと、ジメジメ、湿気が多い梅雨どきは、住まいの環境が悪化する季節。

ダニの被害は夏場に集中し、 カビは年中発生するようになった。

アレルギーの原因ともなるこれらハウスダストを減らすには、

梅雨明けの大掃除が効果的です。

人体に害を及ぼすダニの代表は、刺されるとかゆくなるツメダニ、

ぜんそくやアレルギ-性鼻炎などの原因 になるヒョウヒダニだ。

フケや食べ物のかす、カビなどを食べ、どこの家にもじゅうたんや畳、

布団にたく さんおり、普段はおとなしくしている。

ただ、温度が25~28度、湿度が75~85%になると繁殖に最適の条件がそろい、

大発生する可能性がある。それはちょうど日本の夏の気候に一致し、

かゆみの被害は8・9月に集中します。

退治のポイントは掃除と乾燥だ。「昔は年一目以上の大掃除が法律で定められ、

役所ももチェックしたと 聞いている。大発生の時期の前に、じゅうたんや畳をあげ、

大掃除をするとだいぶ被害は減ります。

少なくとも、3日に1回は部屋に掃除機をかけるべきだという。

しかも1平方メートルあたり二十秒以上 が必要だ。六畳間なら約3分間で、

思つたより長い時間です。

掃除機のフィルタ-のふんやカビなど細かいものが除去しきれず、

排出されてしまっている。掃除の際は 室内の通気をよくし、

アレルギー対策には、ダクトや延長ホースで排気を外に出す工夫が必要です。

布団もダニのすみか。退治を徹底するなら、「干して、たたいて、吸い取る」が基本。

ダニは熱に弱く、 日干しである程度死ぬが、たたくと中のダニが表面に出てきて、

そのままでは逆効果。取り込んでから布団 にも掃除機をかけることが大事だという。

冷暖房器具やアルミサッシの普及で住宅の気密性が高まり、室内一年中カビが

発生しやすい条件が整うようになった。湿気の多い夏場はもちろん、

冬も室内外の温度差で窓や壁に生じる結露がカビ発生の原因になっている。

対策は、室内での水蒸気の発生と、温度差を少なくすることだ。室内の通風をよくし、

入浴後や調理時に は浴室と台所の換気を十分にする。

だが、雨の降る日に窓を開けるのは、湿気が入るので逆効果。

エアコンの除湿運転などで湿気をとる方策 が必要だ。

また、室内で洗濯物を干すと湿度が10%上がるという報告もあり、

浴室乾燥システムがあれば いいが、浴室の窓を開けて干すなど、

とにかく室内に干さないことを原則にした方がいいです。

また、押し入れは布団をぎっしりつめず、できれば下と横にすのこを敷くと効果があり

家具類も壁から 5センチぐらい離して置き、風通しをよくすることが大切です。

エアコンは維持管理をきちんとしないと、室内にカビの胞子をまき散らすことになります。

エアコンのフィルターを月1回は掃除いたしょう。