日本での割り箸消費量は一年間約250億膳ともいわれ、その9割以上が輸入されています。

輸入されている割り箸の原料の殆どは、建築材料などにならない木を有効に利用して

作られているのです。

ですから、森林資源の継続性をもって計画的に生産されることが重要なのです。

エコ箸を使うことも環境にいいですが、割り箸を使うことも

実は森林資源のためにも必要不可欠です。

割り箸を使用する私たちも大量生産・大量消費を見直し、

バランスのとれた循環型社会に向けて取り組む必要があるのです。

あなたは、この日本の「割り箸文化」をどう考えますか。

木材は地球にやさしい材料といわれますがどのようなことなんでしょうか。

次のことから、「木材は地球にやさしい材料」といえるのではないでしょうか。

1,木材は省エネ材料です。木材・鉄鋼・アルミ・コンクリートなどを比較すると、

製造時の炭素放出量は、木材が圧倒的に少ないことがわかっています。

2, 木造住宅・木工製品などは膨大な炭素を貯蔵しています。

平成5年の調査によると、わが国の木造住宅全体でおよそ1.3億トンもの

炭素を貯蔵していることがわかっています。(木材が炭素を貯蔵しているということは、

木が生長する過程で光合成により、空気中の二酸化炭素を吸って炭素固定し、

酸素を放出しながら生長することから、木材の多くは炭素の固まりであるともいえるのです。)

3,木材は自然がつくった半永久的に利用できる材料です。自然の資源とエネルギーに

より、森林から生産される「木材」は、適切に更新されれば、半永久的に再生産可能な資材です。

また、木材は、廃材から新たな製品をつくることができるため、

リサイクルが可能です。さらには、木炭化することにより、炭素を固定したまま、

木炭製品として新たな利用が進められています。