木材は軽くて強いと言われています。

檜(ひのき)の強度と鉄などの材料を定量当たりの強さで比べると、

引っ張り強さ、圧縮強さでいずれも

檜(ひのき)の方が強いという結果が出ています。

軽量素材である檜は、地震にも強いのです。

建物にとって軽いということは、それに対する地震への負担も軽くなり、

日本に適していると思われます。

木部の柔らかい部位(春材)と硬い部位(秋材)との差が小さく、

カンナをかけると、平滑で艶のある表面が得られます。

耐久性も比較的高く、我が国では最も優れた建築用材として、

柱や梁などの構造材から、天井や内部造作材、

障子などの建具に至るまで、幅広く用いられています。

世界最古の木造建築物に数えられる法隆寺は、

主として檜(ひのき)が使われている

現在の法隆寺は8世紀始めの建立とされるからすでに

約1300年を超える年月 を数える。この年月に耐え得たのは、

その主材である、檜(ひのき)に負う所が多いとされています。

約1300年たった今でも、カンナで削ると

真新しい檜(ひのき)の香りがします。