木造住宅とエコロジーの問題を考えた場合、

もう一つ見落とせないポイントがあります。

それは、建築材料をつくるために必要なエネルギー量のことです。

木材と鋼材、アルミニウム、コンクリートなどを比較した場合、

素材を加工して建築材料を製造するまでに消費するエネルギーが、

極端ともいえるほど異なっているからです。この消費エネルギーとは、

下の図のように各建築素材をつくるために必要なエネルギー量を、

化石燃料に換算して大気中への炭素の放出量を示しています。

これによれば、1トンの木材を生産するのに天然乾燥であれば、

炭素に換算して30kgを放出していますが、

鋼材ではその23倍、アルミニウムは290倍、コンクリートは1.6倍になっています。

いずれにしても、木材に代わる他の建築材料を使えば、

地球環境への影響は極めて大きいことを示しています。

これらの材料を用いて、延べ床面積136㎡の平均的な住宅を

建築する場合の主要構成材料の炭素放出量を比較すると、

木造住宅では一戸あたり5,140kgあるのに対し、

鉄筋コンクリート造住宅では21,814kg(木造の4.24倍)

鉄筋プレハブ造住宅では14,743kg(木造の2.87倍)もの炭素が放出されます。

木造住宅がいかに地球環境にやさしい住宅かが分かります。