現代の住宅は、昔に比べ気密性が格段に向上し、建物の断熱性能も高くなり、

快適な生活がおくれるようになった反面、結露によりカビ、ダニが発生し健康を

損なったり、気管支喘息、アレルギー疾患、アトピー性皮膚炎等、また建物の耐久性を

縮めたりしています。

快適な生活をするため「結露、カビ、ダニ」の防止の方法を考えましょう。

ほんのわずかな気配りで「結露、カビ、ダニ」は防げるのです。

結露の原因

夏に冷蔵庫から冷えたビールやジュースを出してしばらくすると、表面に水滴がつく

経験をされたことがあると思いますが、その水滴が「結露」です。

缶やグラスの表面が外気の温度より低いため、温度差により水滴になるのです。

温度によって空気中に含む水分量が異なっていて、高温になるほど多く反対に、

低温になるほど少しの水分しか含むことが出来ません。冷えたビールやジュースの

周囲の空気の温度が低いため、温度差により含みきれない水分が水滴になるのです。

結露の種類

「表面結露」(目に見える結露)

冷蔵庫から出した物に水滴がつく。

朝起きたら窓ガラスや金属の枠に水滴がつく。

冬に鍋物やお湯沸かすと、窓ガラスや建具の金属の枠に水滴がつく。

浴室の天井や壁等に水滴がつく。

「内部結露」(目に見え難く建物内部から)

壁や天上の壁紙(クロス)に黒いカビが生える。

押入の布団や荷物がじとじとしたりカビている。

畳が柔らかくなってブヨブヨしている。

結露とカビ、ダニの関係

結露とカビ、ダニは密接な関係にあります。一般にカビ、ダニは、温度が20~30度、

湿度60%以上になり、水分や栄養分が加わるとカビ、ダニが発生するのです。

カビの性質

カビは木材や繊維、プラスチック等ありとあらゆるものに取り付き、

ほこりや汚れ水分等あらゆるものを栄養源にして成長します。

カビの胞子は空気中のどこにでも漂っています。条件(温度、湿度、栄養分)が揃うと

発生するのです。

カビ発生の条件・栄養源

ホコリや手垢などの汚れ、浴室の垢や石鹸かす。

湿度

水分、湿度が80%を超えると猛烈な勢いで繁殖する。じめじめした所は要注意。

温度

5~45度で繁殖。20度を超えると活発になり、夏には冷蔵庫にも繁殖する。

よどんだ空気

箪笥の裏や押入れ等、空気が入れ替わり難い場所に発生しやすい。

カビ、ダニと病気の関係

ゴキブリより生命力が強いといわれるカビやダニ。

皮膚や内臓につり付き健康を損なう恐れもあります。

アレルギー性疾患

花粉症、アトピー性皮膚炎、小児気管支喘息

過敏性肺炎

カビ感染症

発生場所

条件により一概には断定できませんが、概ね陽の当たらない北側の部屋、台所、

浴室やトイレ等水を使用する所、押入れ、納戸等が考えられます。

また戸建住宅よりマンションの方が、発生しやすいようです。

原因

カビ発生の条件に当てはまるからだと考えられます。

マンション(鉄筋コンクリート造)については、材料のコンクリートの水分が外に

放出(約10年間)されることが考えられます。また窓が少なく換気し難い構造や、

気密性が高いことも原因とされます。

北側については温度が他の場所に比べて低いため、温度差により含みきれない

水分が水滴となり、カビ、ダニを発生させることとなります。

「結露の防ぎ方」結露させないことが「カビ、ダニ」を防止する最大の決め手です。

湿気を逃がす

台所使用時は窓を開ける。換気扇を回す。

浴室の使用が終わったら窓を開ける。換気扇を回す。

室内の植木は少なめにしましょう。水遣りは最小限にしましょう。

金魚や熱帯魚の水槽は、玄関等外気と空気が入れ替わり易い所に置きましょう。

ガスストーブや灯油ストーブ、加湿器を使用する時は、こまめに窓や扉等を

開閉して室内の空気を入れ替えましょう。

温度差をなくす

暖房時は扉やドアーは開けましょう。北側の部屋は忘れずに。

押入れ、納戸、箪笥等の戸や引出しは、こまめに開けましょう。

箪笥や食器棚の家具類は壁や床に密着させず、5~10センチ離して置きましょう。

特に北側の壁には、箪笥や食器棚の家具類置かないようにしましょう。

上記の項目をクリアできればカビ・ダニ問題無いですが、なかなか簡単には出来ません。

そのために、『全館冷暖房換気システム』を導入することにより、

快適な室内での生活が暮らせます。

言葉では伝えられことも、体験して頂ければこの建物の素晴らしさが

ご理解して頂けるでしょう。

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