国産材はいま世界有数の森林国日本。

日本の森林面積は、およそ2,500万ha。

国土の2/3を占め、森林率では世界のトップクラスです。

そのうち天然林が1,338万ha、人工林が1,035万haとなっています。

人工林の多くは、戦後造成されたもので、植林後50年ほど経過したいま、

伐採に最適な時期を迎えています。

しかし、住宅用木材のうち、国産材のシェアは30%程度。

利用可能な国内の木材資源量はふえているにもかかわらず、

国産材のシェアが伸びてこない理由。

それは、国産材の価格が安価な輸入材によって抑えられ、

林業の活力がそがれているためです。

また、複雑な流通経路も国産材のシェアが上がらない要因とされてきました。

こうした状況をなんとか打破しなければ、という機運が近年盛り上がり、

大きな変化を見せはじめています。

変化する国産材の流通経路。

かつて国産材の流通は、山林所有者・素材生産者から施工業者にわたるまでに、

多くの中間業者の手を経なければなりませんでした。

これらをなくし、コスト低減をはかり、輸入材に対し競争力を。

次のような変貌を見せはじめています。

また、こうした流れの一環として、ハウスメーカー各社は、

低コストで木材の安定供給を可能にする新生産システムの導入へ。

一方では、地域を中心に活躍する工務店向けに、

小規模ロットから地域の木材を供給できる仕組みづくりも

見られるようになってきています。

そのなかから、

・見込み生産などによる在庫のムダを出しにくい。

・大量生産では把握できない、供給される木材製品の履歴がつかめる。

・個別対応のため、顧客の「顔」を意識した生産・品質管理体制に。

などといった長所を活かした、地域材による家づくりをさらに

積極的に進める工務店も出てきています。

国産材の活用を促進することの利点は。

国産材は日本の風土にもっとも適していることはもちろん、

地域に対してさまざまな効果が期待できます。

1.地域を自然災害から守ります。

きちんと手がかけられている森林は、雨水を貯蔵する効果が高く、

大雨の際の洪水を防ぎます。また、しっかりと根を張った木々が土砂崩れも防止。

自然災害から人々の生活を守ります。

2.資源のムダづかいを防ぎます。

身近にある木材を有効活用することは、ほかの地域の木材の過度な消費を

抑えることにつながります。また、運搬にかかるエネルギーの削減にもなります。

3.地産地消により地域経済を活性化します。

地域で育てた木材を地元で消費することにより、林業、木材生産・加工業、

建築業を中心に地域経済の活性化につながります。

4.地域の気候・風土にあった家づくり、街づくりを推進できます。

地域で育った木材を使い、地域で用いられている工法・技術を利用して、

住宅を建てることにより、気候・風土に最適な家づくり、街づくりができ、

地域の木の文化が守られます。

安心の森林認証&産地証明。

国産材のなかでも、森林経営の持続性や環境保全などの配慮した

森林から供給された製品を選んで、家を建てられるように第三者機関が

独自の基準をもって、適合性を認証し、分別・表示管理する取り組み。

日本でも、SGEC(「緑の循環」認証会議)などによる認証が進められています。

また、その地域産の木材であることを証明し、利用拡大をはかる制度もふえてきています。

そのなかには、独自の基準を設けて品質保証を行なっているケースも多く見られます。

国産木材の家が、いま注目されている理由がわかるような気がしませんか。

現在、各自治体で国産材利用促進のための補助金や長期優良住宅を

対象とした補助金など、さまざまな助成制度も用意されているこの機会に、

あなたもぜひ検討してみてください。