- 2014.04.21
快適空間って何ですか?
快適な生活をしたいと考えたときにふと疑問が浮かびます。
どういう状態が「快適だ!」といえるのでしょうか?
私は、まず人が肌で感じる温度(体感温度)に着目してみました。
人間が肌で感じる温度(体感温度)には4つの要素が影響しています。
気温
私達が、「寒い」「暑い」と感じる時、それは「気温が低いから」「気温が高いから」と
言って説明しようとしますが、実は、気温=体感温度というわけではないのです。
同じ気温であっても、寒く感じたり、暑く感じたりすることがあります。
それはどういうことなのでしょうか?
湿度
気温が同じでも、湿度が高ければ、蒸し暑く不快感が増しますが、湿度が低ければ
過ごしやすくなります。環境工学の研究では、湿度が50%以下なら28℃で十分快適ですが、湿度が70%以上になると23℃以下にしないと不快に感じるという結果が得られています。
このように、体感温度には「気温」だけでなく「湿度」が影響しているのです。
ふく射熱
快適性を考える上で、案外知られていない重要な要素が、「輻射熱」の影響です。
ふく射とは、物から物へ熱が電磁波として伝わる現象をいいます。
気温が適温で あっても、周りの壁面(天井・壁・床)の温度が極端に低かったり、
高かったりするとその熱が人体に放射され、寒く感じたり、暑く感じたりします。
気温と周りの壁面温度が違う場合、体感温度はそれぞれの温度の平均値に相当します。
気流
同じ気温であっても、そこに(風)があると、その気温よりも体感温度は低くなります。ちょうど熱いスープに息を吹きかける状態と同じで、風により体温が奪われるスピードが早まるからです。冬は、室内に気流のない状態が望ましく、夏は逆に気流を発生させることで、実際の気温よりも涼しく過ごすことが出来ます。
上記の4つの要素が『快適空間』であるか、『不快空間』になるかが決まります。
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