断熱材は何が良いか迷いますよね。

インターネットで調べれば調べるほど、どの材料がいいか分からない…

今回は、セルロースファイバーとグラスウールを比較してみましょう。

セルローズファイバー(CF)

人間は食事をして熱エネルギーを得る。得たエネルギーの27%を熱源として、

体の中心部に37。Cの温度を有し、肌の表面温度を33。Cに保つ。

それを保つために気温が下がるたびに着物を重ねる。体温は14・5。Cが限界で、

それ以下では防寒具か補助暖房が必要となる。建物に断熱材が必要なのは、

人間が14,5。C以下では住めないからである。設計者も施工者も熱伝導率も

熱還流率も知らないし、計算できない人がほとんどである。無断熱の建物が真に多い。

住宅はまさに「獣宅」である。熱還流率=1÷(建材の厚み単位m)÷熱伝導率である。

昭和14年で、アメリカでセルローズファィバー(以下CFとする)が開発された。

アメリカではトップシエアーであるが日本では2%である。

これが大変良い断熱材であるのに日本では使用されない。

原料は新聞紙である。新聞店からの返品を使用し、これに「ほう酸」を

混入しただけのものである。このほう酸が注目である。ほう酸の溶解温度は2200。

Cで、ダイアモンドの次に耐火度が高い。消毒性もある。

新聞紙とは似ても似つかぬものなのである。

熱伝導率は0,034で他の断熱材とあまり変わらないが、空気層プラス繊維の中の

空気層でダブル断熱ゆえ断熱性能は高い。耐火性能は抜群に高い。

調湿性能は抜群で結露を制御する。防音性能は重量があるので非常に大きい。

ピアノ室の壁に最適である。防虫性能はほう酸水でうがいをするくらいだから大変高い。

シロアリ、ゴキブリ、ネズミなど寄せ付けない。施工は機械による吹き込みで、

やや特殊であるから専門家の責任施工である。重量は確かにある。

延床40坪の木造の家で2トン程度である。40坪の木造の家の

総重量は100トンで、2トンあっても内外壁全体に

拡散されているから荷重的には問題ない。

これほど優れた断熱材なのにわが国ではほとんど使用されない。

それは値段が高いと思われているからである。

グラスウール(GW)との比較

わが国でよく使われるグラスウール(GW)と比較してみよう。

GWの原料はもちろんガラスである。ガラス繊維は極細の棒がランダムに

樹脂で接着されているものである。細く積み重なった繊維の間の空気の

断熱性を利用している。空気が断熱なので圧縮すると性能は落ちる。

防音性能、耐火性能、調湿性能はない。GWは不燃材であるが火災時は溶けてしまう。

多量の結露水を吸い込んでその重さで落下してしまい、腐朽菌に犯されて

真っ黒になっているものも多い。

綿塩住宅リフォームでこれをすべて取り替えたことがある。

日本ガラス繊維協会は日本を代表する大手化学会社が作る協会であるが、

結露を理解していないので、透湿するGWをビニール袋に入れている。

これは信じられないくらいアホなことであるのは論を待たない。

無知蒙昧とはこういうことである。しかもGWは火災で解けてしまう。

50。Cで接着材のVOC(揮発性有機化合物)が出てしまう。こ

れは人間に有害である。極言すれば、ビニール袋に入ったGWは結露発生器に過ぎず、

これを平気で使っている。これを知らない無知蒙昧な大化学会社初め設計者も

施工者も猛反省すべきである。

CFは高くない

価格はトータルに考えるべきである。CFを使えば、断熱性能が大であるから

エアコンが少なくて澄む。光冷暖(エアコンの無い空調)ならば、弱運転でよい。

冷暖房機器費、電気関係費、防虫防腐材不要まで計算に入れれば

CFのほうが安いと断言できる。

防音性に注目

音についても無知な人が多い。音には固体振動音と空気電波音がある。

前者は床などの固体を伝って届く音、後者は空気を伝わってわれわれの耳の

鼓膜を振動させて聞こえる音である。CFを外壁と内壁に吹き込んだ家は

両者とも遮断して音に悩まされることが無い。吸音材を適当に仕上げ材として

内壁仕上げに使えばバランスよい音になる。

音楽室には最適であります。