空気中の湿度が高いときには水分を吸収し、
湿度が低くなれば水分を放出するという木材の
調湿機能は、とくに湿気の多い日本にとって
大きなメリットがあります。

湿度の高すぎ、低すぎは不快なだけでなく
健康にとってもマイナスばかり。
天候や四季に応じて湿気を調節してくれる
木造の家は、家族の健康にいいだけでなく、
結露が少ないなど家自体の健康にも効果があります。

また、人々が集まる公共の場所や学校でも、
木材の持つ調湿機能や断熱性、
保温性などが健康保持に
役立っていることもわかっています。

例えば、鉄筋コンクリートの学校に比べて、
木造校舎の学校では、流行期にインフルエンザによる
学級閉鎖の割合が半分以下だった例もありました。

また、特別養護老人ホームにおける調査でも、
木材を多く使用している施設では、
入居者のインフルエンザにかかる割合が、
木材使用の少ない施設より

低いという調査結果が出ています。

日本のような湿度の高い地域では、木でできた家に住む。
これも歴史が教えてくれた知恵なのです。