- 2013.12.15
将来にわたり地震に強い家
石油エネルギーを節約し、
身近なところで手に入れることができることが、
国産木材の良いところなのですが、
実際に流通している国産木材は
輸送以外にもっと石油を使っている部分があります。
それは、木材の乾燥の時です。
現在の木材は、山から伐り出した後、
重油を燃やした高温の釜に入れられ、
短時間で乾燥させられて一般市場に出されます。(高温乾燥)
この高温で乾燥された木材は、
本来、木が持っている繊維の粘りが無くなっています。
見た目には表面に割れが無く、綺麗に見えても、
中は繊維を断ち切るような細かいひび割れが
無数にできています。
天然乾燥材は逆に表面から中心に向かって
大きなひび割れが発生しますが、
各繊維同士はしっかりつながっています。
また、高温で乾燥すれば防虫などに
効果のある成分も従来より大分減ってしまいます。
せっかく、香りが良く、ねばり強い木材なのに、
人工的に乾燥することで、それらの性能は半減、
もしくは無くなってしまいます。
もともと100~200%以上ある木材の水分を一気に
25%以下まで落とす訳ですから、
どこかでその代償がでてくるのです。
同じ国産材という名前でも、高温乾燥された木材は、
もう外国産木材と同じだと考えても良いくらい、
エネルギーを使い、木材の性質も変わっているのです。
だから、ゆっくり自然に乾燥させる
「天然乾燥」にこだわっているのです。
これは、家自体の寿命にも大きく影響すると考えています。
日本の木造建築は、この「割れやすいが、ねばり強い」
という天然乾燥の木を前提とした造り方になっています。
日本建築と天然乾燥木材はセットで考える!
だから、古民家は地震に強い建物だと近年見直されています。
地震に強い家は、金物でガチガチに固めても
骨となる木の性能が低いと意味がありません。
建てた時が強くても将来にわたり弱くなる家なら
怖くて住めません…
将来にわたり地震に強い家は木から
真剣に考えましょう!