石油エネルギーを節約し、

身近なところで手に入れることができることが、

国産木材の良いところなのですが、

実際に流通している国産木材は

輸送以外にもっと石油を使っている部分があります。

それは、木材の乾燥の時です。

現在の木材は、山から伐り出した後、

重油を燃やした高温の釜に入れられ、

短時間で乾燥させられて一般市場に出されます。(高温乾燥)

この高温で乾燥された木材は、

本来、木が持っている繊維の粘りが無くなっています。

見た目には表面に割れが無く、綺麗に見えても、

中は繊維を断ち切るような細かいひび割れが

無数にできています。

天然乾燥材は逆に表面から中心に向かって

大きなひび割れが発生しますが、

各繊維同士はしっかりつながっています。

また、高温で乾燥すれば防虫などに

効果のある成分も従来より大分減ってしまいます。
せっかく、香りが良く、ねばり強い木材なのに、

人工的に乾燥することで、それらの性能は半減、

もしくは無くなってしまいます。

もともと100~200%以上ある木材の水分を一気に

25%以下まで落とす訳ですから、

どこかでその代償がでてくるのです。

同じ国産材という名前でも、高温乾燥された木材は、

もう外国産木材と同じだと考えても良いくらい、

エネルギーを使い、木材の性質も変わっているのです。

だから、ゆっくり自然に乾燥させる

「天然乾燥」にこだわっているのです。

これは、家自体の寿命にも大きく影響すると考えています。

日本の木造建築は、この「割れやすいが、ねばり強い」

という天然乾燥の木を前提とした造り方になっています。

日本建築と天然乾燥木材はセットで考える!

だから、古民家は地震に強い建物だと近年見直されています。

地震に強い家は、金物でガチガチに固めても

骨となる木の性能が低いと意味がありません。

建てた時が強くても将来にわたり弱くなる家なら

怖くて住めません…

将来にわたり地震に強い家は木から

真剣に考えましょう!