建築現場で必ず見かけると言っても過言ではない石膏ボード。

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この石膏ボードに使われている石膏が、医療や食料などにも使われていることは

意外と知られていません?

医では、骨折したときに巻くギプス。

ギプスはドイツ語で、石膏という意味で、ガーゼに石膏の粉を含ませてあり、

患部を固定するのに使います。

食では、豆腐を固めるのに石膏が使われています。

また、暑い時期においしいビールも、石膏を添加して軟水を硬水に変えることで、

キレを出しているのです。そして、住の分野では、室内の壁の下地材で使われています。

石膏は、医食住のすべての分野で使われている素材です。

石膏の建築資材としての利用の歴史は古く、紀元前7000年にまでさかのぼります。

石膏の利用が本格化したのは13世紀のヨーロッパで、焼き石膏に水を加えた

プラスターが、石造りの王宮の内装を装飾するのに使われていました。

17世紀に大量の移民が渡ったアメリカではログハウススタイルの木造住宅が主流で、

防火性のある石膏プラスターを内装に厚く塗っていました。

この火で燃える木を燃えないもの(=石膏)で覆うという発想から、

アメリカのオーガスティン・サケットという人が1895年、石膏をボード状にした

石膏ボード(ジプサムボード)のもととなるものを発明しました。

これが工業的に生産されるようになったのが1902年のことでした。

今でも、石膏ボードには「プラスターボード」と「ジプサムボード」の両方の

呼び方が使われていますが、前者は欧州から、後者はアメリカから、

それぞれ海を渡ってやってきたのです。

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